研究内容
@新しい抗がん剤を創ろう
300種類を超える有機化合物の中から、がん細胞を死滅させる化合物を発見しました。その化合物がどのようなメカニズムでがん細胞を死滅させるのかがわかれば、もっと効果の高い化合物を設計できます。また、メカニズムの中でどこを調節すればがん細胞が死滅するのかがわかれば、新しい治療法も発見できます。発見した化合物が「なぜ効くのか」を解明し、新しい抗がん剤への道を開きます。 抗がん剤候補化合物は他の大学や研究所でもたくさん開発しています。その中で抗がん剤として使えるのはほとんどありません。なぜでしょう?いろいろ理由はあるでしょうが、それらが正常細胞も死滅させる毒であることが挙げられます。既存の抗がん剤も少なからず正常細胞に毒として作用します。我々は正常細胞には影響せず、がん細胞にのみ増殖を抑える化合物を作成し、評価しています。 Aがん幹細胞の作製 がんの親玉である「がん幹細胞」をシャーレ上で大量に作れば、新しい抗がん剤の評価や転移の仕組みなどが簡単に調べられます。でも、世界中の誰も現在大量合成に成功していません。我々は今まで以上の効率でがん幹細胞(らしい細胞)を作製できています。ただし、それが本当にがん幹細胞なのか、詳細に調べなくてはなりません。これがなかなか大変です。 B病気の原因を見つけるぞ 多くの病気は遺伝子やタンパク質の変異で発症します。我々は喘息の発症に関連した遺伝子の変異を同定し、健康な人の遺伝子との違いを探索しています。この変異が病気の早期発見や治療の目安になれば、新しい治療薬や治療法の開発にも繋がります。 |
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