2. エネルギー代謝 4,5
生命は低エントロピーを消費する
酵素作用の役割
エネルギー源は何か
膜輸送・拡散・浸透圧・能動輸送
光合成
呼吸
<生命は低エントロピーを消費する>
エネルギーは保存量なので消費できない。
生命は低いエントロピー(高温でエネルギー密度が高い状態)を利用し、高いエントロピー状態に変えることで活動する。
問題1:なぜ生命はエネルギーではなく低エントロピーを消費すると考
えるのか。
<酵素作用の役割>


反応前のエネルギー E1
中間状態 Em
反応後のエネルギー E2
エネルギー状態の差、E2-E1が負でも、障壁Emがあると反応は進行しない。
中間状態のエネルギーEmを下げるために、触媒/酵素が働く。
酵素は触媒の役割を果たすタンパク質。
<エネルギー源は何か>
生体内のエネルギー源
ATP → ADP+Pi+エネルギー
NADH → NAD++H++2e-+エネルギー
タンパク質のリン酸化
エネルギーとは関係ないが、酵素活性が高まる。
<膜輸送・拡散・浸透圧・能動輸送>
細胞膜を挟んだ濃度差のエネルギー
ミトコンドリア
水素イオン濃度差>ATP合成のエネルギー
神経細胞
Na,Kイオン濃度差>神経膜電位
植物の根
イオン濃度差>水の取り込み
逆に濃度差を作るためには、エネルギーを使った能動輸送が必要。
<光合成>

植物は太陽光のエネルギーを利用する。
光エネルギー+CO2+水
→ O2+ブドウ糖
<呼吸>

酸素呼吸
真核細胞生物は、グルコースを分解し、酸素の酸化力を使ってエネルギーを取り出す。
解糖系
グルコース → ピルビン酸+エネルギー
TCAサイクル
ピルビン酸 → CO2+エネルギー
電子伝達系
電子(NADH) +O2 → H+勾
配のエネルギー
ミトコンドリア内膜の電子伝達系が、酸化還元電位の上から下に電子を伝え、H+をくみ出
す。
問題2:細胞内における呼吸とはどのような現象を意味するか。また、
グルコースを使った呼吸のメカニズムは2段階からなるが、その各段階を簡単に説明せよ。
資料02