3回レポート
説明
講義では、水の分子が持つ極性が、1.水素結合 2.イオン結合 3.疎水性相互作用の3つの弱い力を作りだし、それがイオンの溶解(イオンの解離)、触媒(酵素)作用、細胞膜の形成、などを可能にしている事を説明した。これは他の液体では実現不可能な事で、水が生命に必須である理由と考えられる。
この答えはちがいますねー。
「生命の大部分が水でできているから。」>それは水の必要性から生まれた結果であって、原因ではない。
「乾燥すると生命は生きられないから」>なぜ乾燥すると(=水がないと)生きられないかが質問なので、単なる言い換えになっているだけなので解答としては正しくない。
「生体に流動性を与えるために必要だから」>流動性を与えるだけなら他の液体で置き換えられるので、水が必要なことが説明できない。
「ATP合成に必要だから」>全く間違いではありませんが、説明が部分的であり、説明として不十分です。ATP合成に水が必要な理由としては、ATP合成酵素の酵素作用が水の働きで実現している(上記の触媒作用のこと)こと、ATP合成のエネルギー源となる水素イオン濃度勾配は水の中でしか形成できないこと、を説明すべきですが、それらを説明することはイオンの解離、触媒作用の説明そのものです。
また、水からエネルギーを得るという勘違いがありましたが、これは私の口頭の説明を勘違いして聞き取ってしまったものかと思います。説明の仕方が良くなかったと思いますので申し訳ないです。正しくは、「ミトコンドリア内膜の両側の水素イオン濃度差をエネルギー源としてATP合成を行う」と言うことです。詳細は4回の説明を見て下さい。