11回レポート
こんな解答がありました。
酸素を使うと効率よくATPを生成できるから。○
炭素が酸素によって酸化されることでエネルギーを放出する。○
電子伝達系における電子の受容体(最終的酸化剤)。○
>グルコースから作られたNADHが電子供与体
酸化還元反応によってエネルギーを取り出すため。○
結局・・・酸素を使わない酸化(=嫌気呼吸)は人間も可能(解糖系でATPを合成できる)。しかしATPの合成量は酸素呼吸の1/16しかないので不十分。
こちらの解答はいけません。
カルビン・ベンソン回路を動かすため。×残念
ヘモグロビンが酸素を運びそれによってヒトが生きていけるから。×
>なぜそれで生きていけるかを解説する問題です。
好気性細菌は酸素が必要だから。×
>これは細菌についての問題ではないのと、なぜ酸素を必要なのかを解答する問題なのです。酸素が必要だから酸素が必要・・・ではいけませんねー。
解説
実は細かい揚げ足取りを言わなければほとんどの解答が正解でした。でも、ここで考えてもらいたいことは、正解が何かではなく、エネルギー産生のイメージです。
エネルギー生産は、単にエネルギー・タンクのようなものから一方通行でエネルギーを取り出すのではなく、電池のプラスとマイナスのように、電子を高いエネルギー状態から、低いエネルギー状態に移すことによって生み出されます。
電気だから、2つの端子がないとエネルギーは生まれないのです。